バーエンドミラーかっこいい。なんでそんなところにミラーが生えてるの?って感じが只者でなくていい。
SV650はヘッドライトが丸目なのにスポーティな見た目だから、こういうカフェっぽい装備も似合うんじゃないかと妄想しているうちにポチってた。
タナックスのバレンネオミラーCは実用性も十分で買ってよかったなと思えた。ミラーがハンドルの端に移動したので、視線を動かす量が増えたけど、ミラーに自分が映り込まないので後方視界は若干よくなった。プラマイゼロ。
何も便利にはなってないけど、見た目だけで買っても良い製品だと思ったので紹介したい。
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アルミダイキャスト製のボディ
アルミダイキャストっていうのはアルミの鋳物のこと。金型に溶かしたアルミを流し込んでできたもので、写真のように、面が均一じゃなくて少しデコボコしてる。
アルミ削り出しのようなギラギラピカピカした質感を期待するとがっかりしてしまうかもしれない。ギラギラピカピカが好きならリゾマとかデイトナのHIGHSIDERを選ぼう。
バレンネオミラーCの質感自体はいいと思うし気に入っている。塗装もきれいでパーツのゆがみもなくクオリティに不満はない。鋳物のがっしりした感じがエンジンと似た質感でクールだと思う。
バーエンドと一体になったタイプ
バーエンドミラーは取り付け方で2種類に分かれてて、ハンドルバーに「締め付けるタイプ」と、「バーエンドと一体になったタイプ」がある。
「締め付けるタイプ」は、例えばデイトナのHIGHSIDER バーエンドミラー モンタナみたいなやつで、ミラーと反対側の取り付け部が輪っかになってて、ねじでハンドルに締め付けて取り付ける。
「バーエンドと一体になったタイプ」はバレンネオミラーCの取り付けタイプで、ミラー反対側がバーエンドになっている。下の画像の銀色パーツがハンドルの中に入る部分。ボルトを回すと上の銀色ナットが画像下側に締めこまれて、銀色の切り欠きがあるパーツを押し広げる。ハンドル内部で切り欠きパーツが膨らむことでとまる構造。
DIYで取り付けるなら「バーエンドと一体になったタイプ」がおすすめ。バーエンドと交換するだけだから簡単。
反対に「ハンドルバーに締め付けるタイプ」はハンドル端っこに取付スペースを確保しないといけないから、グリップやスイッチボックスを移設しないといけない。
一応、移設しないで済むようにハンドルを延長するようなアダプタが売ってるけど、だったら「バーエンドと一体になったタイプ」を最初から買えばいい。
あと「締め付けるタイプ」は供回りがこわいくて買えなかった。バーエンドミラー 取り付け方 で検索すると輪っかの内側に溝を彫って摩擦を高める方法が紹介されるほどにはくるくる回ってしまうらしい。
ということで取付の手軽さと、供回りの恐怖からバレンネオミラーCを選んだ。
肝心のバレンネオミラーCの取り付け具合だけど、ボルト止めほどの安心感はないものの、思惑通りしっかり取り付けられて満足できた。
フリーアングルセットアップ
フリーアングルセットアップって何?て思うよね。
タナックスの造語で、なんか色んなところが可動することでミラー位置を調整できるよってことっぽい。
バレンネオミラーCはボールジョイントが2か所あって、鏡面に一か所、根本に一か所ある。
ふつーのミラーは鏡面に一か所あるだけだから、鏡面の角度しか変えられないんだけど、バレンネオミラーCは根元にもジョイントがあるからバーエンドミラーごとぐりぐり動く
この機構こそがバレンネオミラーCの最大の特徴で俺が選んだ理由でもあったんだけど、ぶっちゃけ根元のジョイントは全く使わない。
だって根元を外側や内側に倒したらかっこ悪いし…
セパハンみたいに垂れ角のついたハンドルだと根元のジョイントを活かせるかもしれないけど、アップハンドルならいらないかな。垂直にしかしない。
広角R1000鏡
広角R1000鏡だと純正のミラーより広い範囲を鏡面に写せる。
バレンネオミラーCのようなφ98.5㎜のミラー径だと、広角R1000鏡でやっと純正ミラーとほぼ同等の視界を確保できている感じ。
同じくらいの径のミラーで迷ってるなら広角R1000鏡かどうかも判断基準にするといい。
バレンネオミラーCは真円形状だから左右の視界に余裕がない。バレンネオミラーSだと左右に広いので、デザインがバイクに似合うならバレンネオミラーSがいいとおもった。SV650ならこっちも似合うと思う。
広角R1000鏡は純正より小さく映るので遠近感が狂うかなとも思ったけど、ミラー位置が遠くなった感覚のほうが強すぎて差がわからなかった。
遠近感の差は微々たるものみたいだから気にしなくていいとおもう。
取付けのために用意するべきもの
- バレンネオミラーC ×2
- ミラーホール用ボルト ×2
- 純正ミラーとバーエンドを外す工具
バレンネオミラーCには工具が付属するので、ミラー取付のために別途用意する工具はない。取説も親切なので困ることはないはず。片側1個からの購入なのでので2個買おう。左右共用
ミラーホール用ボルトっていうのは、純正ミラーを外した後のねじ穴を隠すボルトのこと。これがないとねじ穴が丸見えになってしまう。
このねじ穴を隠すにはM10のピッチ10㎜のボルトが必要なんだけど、そんなボルトはフツー売ってない。実際にホームセンターで探してみたけど近いものでM10の20㎜ピッチだった。
ミラーホールを隠さなくても支障ないといえばないんだけど、想像以上にかっこわるい。バーエンドミラーはファッションだからかっこよくないと意味がない。
ということで、アマゾンでミラーホール用ボルトと検索すると1個500円(税抜き)で売っているから、バーエンドミラー購入時にセットで2個買っておこう。
ねじごときが1個500円は納得できないけど他にないから仕方ない。2個要るから1000円。
このボルトに合うでかいマイナスドライバーが手元にある人は少ないとおもう。手でまわそう。無理に合わない工具を使うと塗装がはがれて500円が台無し。
正ねじと逆ねじがあるので購入には注意。自分のバイクにあったものを買おう
取付け
バレンネオミラーCの微妙な部分はグリップとミラーの間に大きな隙間ができるところ。もっとグリップに寄せてほしいとおもってしまう。
下の写真のように付属のゴムカラーで隠せるので遠目だと違和感はない
この隙間でブレーキやクラッチのレバーに干渉しないように余裕をもたせているのかもしれない。仕方ないのかもね。
ゴムカラーを使いたくなければグリップをミラーに寄せて隙間を埋めればいいのだと思うけど、面倒なので素直にゴムカラーを使いました。
完成
かっこいい
気になる人は試してみていいと思う製品でした。
おまけ(失敗談)
バーエンドの取り外しに失敗した。最終的にはちゃんと取れたけど
バーエンドの取り外しに失敗とかあるん?って思うよね。外すだけじゃんって。俺も思ってた。
バーエンドには純正のバーエンドと社外のバーエンドの2種類があるんだけど、俺のSV650はハンドルを社外品に交換しているからバーエンドも社外品だった。
純正はボルトになってて、ねじ込んで取り付けるんだけど、社外バーエンドはボルト固定じゃなくてバレンネオミラーCみたいな取り付け方になってる。
写真のように長いボルト、黒いゴムパーツ、ナットでできている。金色の棒はただのウエイトだから無視して
ボルトを工具でまわすとナットが締められてゴムパーツがナットでつぶされて、横に膨張、膨張したゴムパーツがハンドル内側を圧迫してバーエンドが固定される構造になってる(わかるかな…)。
最初、社外バーエンドも純正バーエンドのようなねじ止めかと思ってくるくるまわしてとろうとしたんだ。
そうしたらナットとゴムパーツがハンドル内部で外れてコロコロ…
針金をハンドルに入れてナットとゴムパーツを釣りゲーして取りだしたけど大変だった…疲れる
本当は社外バーエンドのボルトをある程度まわして、ナットが緩んだらバーエンドを引き抜くのが正解。
まわしすぎたら分解して針金を買うはめになるから注意しよう。