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【MT-07】アクセルワークの「ドンッ」を楽しめ!!【450kmレポート】

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この記事はSV650オーナーの俺が実際にバイクをレンタルし、1日中走り回ってみたレポートだ。備忘録的にきろくする。詳しいバイクのレビューは後でまとめる。

今回はYSPでMT-07(2018)をレンタルし、YSPから高速で静岡、そして伊豆半島を1周し自宅の駐輪場(大田区)に戻ってくるまでを1日で走りきった。

だいたい12時間ぐらい。距離ははかったかのようにぴったり450km

450kmのレポートのなかで、MT-07にのって感じたことをそのまま書いていく。

人生初レンタル

バイクを今までレンタルしたことはありますか?ほとんどの人はないよね。おれは今回が初めてでした。

利用したレンタルサービスはヤマハバイクレンタル。理由は事故時の保障が手厚いから。

バイクをこかしても、【免責オプション[有料]】と【安心保障プラス[有料]】に入っていれば修理費用も営業補償も無料で済むから激しくおすすめ。

立ちごけした場合も補償対象とのこと。店員に確認したから間違いない。立ちごけしてしまっても【免責オプション[有料]】に入っていれば、お店への面倒な連絡も不要で返すときににこけたことを報告すればおっけー。楽。

走行不能になってもレッカー保障が距離無制限でついているのでいざってときも安心。スイングアームに連絡先が貼ってあるので何かあったら電話しよう。

レンタルバイク業者を比較した記事があるのでレンタルを考えている人は読んでほしい。

スマホマウント取付

レンタルしたMT-07にはハンドルにDC電源が取り付けられていたけどスマホのマウントはなかった。おれはスマホのナビがないとどこにも行けない人なので、愛車のSV650からマウントを拝借してレンタル車両に取り付けることにした。

MT-07はメーターがハンドルの中央にあるせいで、機器を取り付けるスペースは極端に少ない。ハンドル右側はブレーキフルードのタンクが邪魔で何もつかないので左側に付けたんだけど、こっちもスペースがギリギリ。

結局メーター左側がみえない状態で取り付けた。左ウィンカーは確認できない。

20分もかかったしもう早く出たいから妥協。YSPで汗を垂らしながら作業するのはもういい。てか、俺が悪戦苦闘してても店員は全スルーなのね。

手厚い接客は苦手だから、このぐらいのドライさが逆に心地いい。

そういうことにしよう。

出発

スマホのナビを取り付け終わったので店員からバイクの説明を受ける。

レンタルのMT-07にはリアキャリアが取り付けれれていて、トップケースは無料で貸し出してくれるらしい。トップケースのせいで乗り味が変わると嫌なので今回は断ったけどあったら便利だよなー。おれのSV650はサイドバックを付けてるけど、つくづく乗り物は荷物つめてなんぼだなっておもう。

やっと出発できるぞ。バイクにキーを挿してエンジンを始動。MT-07で走り始める。

発進トルクはMT-07よりSV650の方が上だった。MT-07でも支障ないので気にならないけど一応書いておく。メモ。

1車線分しかないような細いわき道に入って50mほどゆっくり走る。たった50mの道だけどハンドルがSV650より安定してた。いつものSV650だとハンドルが左右に切れないか何となく気を付けて走っているんだけど、MT-07にはそれが全くない。ハンドルに置く両手はいつになく無防備だし、それで不安感はない。MT-07に乗るのが初めてのはずなのにSV650よりリラックスして走り始めれた。楽。

1000~2000回転の力強さはSV650よりすこしに上。低速域で楽ができる。

脇道から国道に入って高速入り口めざす。信号で停車と発進を繰り返す。どうもMT-07にはアクセルを開けるときに「ドンッ」ていう独特の加速感がある。

「ドンッ」は車体が上に浮くように加速する感覚で低速域で唐突にやってくる。扱いづらいことはないけど、アクセル開度と後輪の回転が直結するような忠実な加速感ではないので正直あんまり好きではないなと感じた。

でもこの「ドンッ」はメーカーが用意したMT-07の遊びだということに後から気づくんだけど、この時はメーカーが消しきれなかったエンジンのクセなんだと思っていた。

高速道路走行

高速道路に侵入しアクセルを開けていく。

3000~4000回転の加速もSV650よりMT-07の方が力強かった。

加速していく感覚は、SV650の場合は地を這うように路面を後輪がグッグッとつかみながらドガーっと加速していくんだけど、MT-07は飛んでいくように加速する。腰が後ろに引かれるようなはじける加速感は新鮮だった。

4000回転以上の加速はSV650と比較してかなり弱くて、エンジンの息が詰まるような無理して回している感じだった。5000回転あたりだと明らかにハンドルに伝わる振動が増えてバイクが嫌がってるみたいだった。

MT-07は6速4000回転(時速90km)ぐらいの速度が振動も少なく快適に走れるみたい。もちろん多少振動が増えるけど100km前後の巡行も許容範囲。それ以上は振動の不快感とエンジンの非力さを感じるので積極的に出したいとは思わなかった。

渋滞にはまってみた

高速が渋滞してた。

レンタルのバイクですり抜けする気も起きないし、渋滞時の快適性も確認できるいい機会なのでじっくりはまってみた。

まー普段からすり抜けはリスクのわりに得られるものが少ないからしないんだけどねー。

MT-07は1速、2速がすごく使いやすい。クラッチを切らなくてもアクセルだけでかんたんに低速をコントロールできる。左手が運動不足になりそう。楽。

ちなみにSV650そんなに楽じゃない。1速、2速は加速とエンブレが強いからついつい半クラしちゃう。低速を嫌うエンジンだから低回転時にガタガタ文句をいう。

MT-07だと左手に仕事がなくて本当に助かる。低速も粘るエンジンなのでオートマかよと思うほどの楽さだった。あと、クラッチ自体もMT-07の方が少し軽い。

低速のハンドルの安定感、軽快さもよき。発進の時も感じたけどSV650より直進安定性が高いのにハンドルを切るとSV650より軽い。SV650は重たいハンドルを左右に切っている感覚があって、例えば右に切れると左に直すのに抵抗がある。逆にMT-07は右に切るにも軽く、左に直すのも容易。

渋滞のような腕(ハンドル)でバランスを取りながら走るシチュエーションでは圧倒的にMT-07が快適だった。

ただMT-07はエンジンからの放熱がSV650よりちょっと多い。くるぶしあたりにエンジンの熱気を感じる。やけどするほどの熱じゃないけどブーツの中身が蒸されていくのを感じた。

膝が痛い

渋滞も突破し、走行距離が80kmの時点で両ひざが痛んできた。

SV650だと100kmほどもつし、痛んでも右膝だけだったりするが、MT-07だと80kmで両ひざとも痛い。

理由はたぶんMT-07のステップ位置だ。SV650と比べてMT-07はステップが前にある。バイクを停車して足をつくとステップが足の前側か足を下したその場所にある。SV650は足よりうしろ。

ステップが前側にあるとステップを踏みこみやすくて膝に力がかかりやすい。少しの加減速でもステップを踏みこんでるみたいで膝に負担がかかっちゃう。

ちなみにおれは身長167cmで足短い人。もっと足の長い人が乗ったら膝の曲がりはもっときつくなって負担が増すんじゃないかな。

伊豆フルーツパークでお昼休憩

膝の痛みを感じつつも休憩する予定だったフルーツパークに到着。ここは駐車場が広くて近くにガソリンスタンドがあるので便利。

バイクに乗ると食欲がなくなる人なのでソフトクリームですます。消化に時間がかかる固形物は眠くなるのであんまり食べない。食べたのは夕張メロン味。

メロンのにおいがする。メロンの味は冷たくてよくわかんなかったからあっさりめ。糖分がありがてー。

15分ぐらい休憩したら膝の痛みが完全になくなった。出発しよう。

駐車場からMT-07を押し引きする。取り回しはSV650よりすこし軽い。ハンドル切れ角はそんな変わらないけどタンクが盛り上がってるせいでフルに切ると指がタンクに挟まれそうになる。ギリ挟まれないけどね。

バイクにまたがりエンジンを始動。駐車場を出るためにUターンしたんだけどMT-07はマジでUターンがしやすかった。

SV650は低速でIN側に切れていくようなハンドリングで、しかもハンドルに重みがあるからUターンの時はすごい気をつかう。倒れないように腕でハンドルを抑え込みながら回ってしまう。

一方で、MT-07だとハンドルはINに切れることなく安定し、ハンドル自体も軽いので難なくUターンすることができた。ほんと低速で楽をさせてくれるバイクでありがたい。楽。

伊豆スカイラインへ

伊豆スカイラインを走るとMT-07の曲げやすさに感心する。特に、お尻を左右にシートへ押し付けるだけで完全にコントロールできたのは感動した。SV650じゃ難しい芸当だ。

MT-07は何をしても曲がってくれる。体を左右に振ればもちろん曲がるし、ステップを踏みしめても曲がるし、何ならオフ車みたいにハンドルを振り回しても曲がる。ハンドルをこじっても曲がる。何をしても軽快に曲がってくれる。優秀すぎる。

SV650の場合は、コーナー手前で体勢を作り、フロントブレーキでタイミングをとって曲げてあげないと気持ちよく曲がれないけど、MT-07ではそんな難しく考えなくてもかんたんにコーナーをクリアできる。

これはすごいことだし感心するけど、しばらく走るとコーナーに求めるものがなくなってきてしまった。なんというか、バイクからの応答が一定すぎて正解がわからない。

SV650はバイクが求める曲がり方がしっかりあって、スパッとした気持ちいい正解がある。だから次々にやってくるコーナーをどう気持ちよくクリアしていくかいろいろ試して楽しめる。

でもMT-07はライダーがその場の思い付きで操作してもうまく曲がれてしまう。ライダーがどんなアクションをしても同じ挙動しかバイクが返してこないので、ただただコーナーが曲がる作業になってしまう。

亀石峠へ

膝が痛んできたので亀石峠手前のPAで休憩。

ヘルメットロックがついてて便利

ステップ位置が前にあるのは、ステップワークでも操作しやすいよう、踏みしめやすくしてるんだろうなと伊豆スカイラインを走りながら感じた。操作性と膝の痛みは1:1交換の結果と思えば悪くない。痛いけど。

亀石峠は路面状況が良い意味で悪くスリリングで大好き。下り坂なのにアップダウンが激しくて路面が左右に急斜している。縦溝まである。ミニ四駆のコースみたいな道だ。

PAで10分ほど休憩した。いざ亀石峠へ

やっぱりヤバい道で興奮する。MT-07が乗りやすいバイクで助かる。でも伊豆スカイラインでも感じたように、亀石峠のようなヤバめの道でもコーナーの印象は同じだった。何をやっても曲がるし何をやってもバイクからの応答が一定で正解がみえない。

ただ、亀石峠でもMT-07の「ドンッ」は邪魔にならなかった。「ドンッ」はライダーの制御下をはずれるような挙動を起こさず、悪路でもコントロールできるものだった。

港で休憩

200kmぐらい走ったかな。ここら辺から悟りが開けて疲労を感じにくくなる。

とはいっても膝が痛いので伊東らへんの港で写真を撮りつつ休憩。

元々海で仕事をしていて嫌になって辞めたから港は何となく苦手。とくに日が落ち始めた海沿いは胸騒ぎがする。

ここからもひたすら走っていく。

MT-07は膝こそ激しく痛むものの、それ以外はとても楽。左手も全く疲れないし、ライダーが細かく操作しなくても車体任せにコーナーをクリアできるので体力が減らない。頼れる。

MT-07の遊び方に気づく

もう250kmほど走った。135号線でリズムよく走っているときにふと「ドンッ」が一定のアクセル開度で発生することに気づく。

アクセル全閉からの開け始めの加速で「ドンッ」が発生する。

エンジンの回転数じゃなくてアクセルの開度で「ドンッ」が発生するようだ。しかも「ドンッ」の位置は絶対に一定のアクセル開度で発生するので、体が覚えれば「ドンッ」を好きなタイミングで発生させられる。

てことは「ドンッ」をコーナーのどのタイミングにもっていくのかを追求すればコーナーを楽しめるんじゃないかとおもった。

狙いは的中して激しく楽しい。

コーナー手前でアクセルを全閉にして減速、安全な速度まで落ちたらコーナーに侵入、出口付近でアクセルを入れて「ドンッ」。楽しい。

しかもこの「ドンッ」はライダーに加速「感」を感じさせるけど、実際に速度が体感ほど上がるわけじゃない。車体の中で「ドンッ」という加速を演出しているだけで速度がマジでのっているわけじゃない。だから下り坂の悪路でも「ドンッ」は気にならなかった。

コーナーでアクセルを景気よく開けても車体がふっとんでいくような恐怖を感じることはなく、ただ加速「感」だけを得ることができる。SV650で同じ感覚を得ようとするとマジで加速して車体が吹っ飛んじゃうだろう。

MT-07はどうやらSV650のようにブレーキングでタイミングを作りスパッとまがって加速しながら脱出といった、一連の流れをつくる難しい走りを楽しむバイクじゃない。

コーナーはMT-07の優秀なハンドルに全部任せてライダーは「ドンッ」のアクセルワークに集中して走るのが最高におもしろい。

「ドンッ」の発生はアクセルに非常に忠実。コントローラブルだった。好きなタイミングで「ドンッ」できる上に、たとえばコーナー中腹のまだ加速したくないけど速度を保ちたくてアクセルをパーシャルで開けたいってときは、じわっと開くことで「ドンッ」しないようにもできる。

一度「ドンッ」のアクセル開度を覚えてしまえば自由自在。「ドンッ」させたい場所、させたくない場所を考えながらコーナリングすればMT-07でもコーナーをいくらでも楽しむことができた。

なにより「ドンッ」の発生タイミングはアクセル全閉からわずかに開けたところにある。「ドンッ」を楽しんでいる分には自然と速度が抑えられているのにライダーは刺激的な加速を楽しむことができてる。安全でサイコー。

帰路

「ドンッ」を覚えてからは本当に楽しい。激しく楽しい。マジで楽しい。

あっという間に50kmはしって総走行距離が300kmに達した。きっと「ドンッ」はメーカーがわざとつくった遊びなんだろうな。そうじゃなきゃこんな決まったアクセル開度で忠実に「ドンッ」できないとおもう。

136号線をビートの後をついていきながらいいペースで走ってたけどそろそろ体力があやしい。てか4輪のコーナーは速い。うっかり車線をオーバーしそうになった。

300km走ると膝は何をしても痛い。バイクから降りて休めば多少回復するけど歩き方がぎこちない。

潮時みたい。事故るまえにそろそろ帰ろう。

伊豆半島で最後に休憩したファミマ

ナビに自宅の駐輪場を入力。現在地から東京の駐輪場まで100km以上。ナビに従ってまっすぐ帰ろう。もうガソリンを注ぐのもめんどくさい。

膝が痛いけど体力自体は思ったより残っている。SV650だともう少しぐったりするんだけどね。やっぱりMT-07はライダーにやさしいバイクだな。膝以外は。

夜の道は寂しい。MT-07とお別れすると思うとなおさら悲しい。

350km付近。もうひざは完全に壊れた。痛い。膝を曲げても伸ばしても痛みが変わらない。でも不思議と体力は残っている。もしMT-07で長距離を走るなら真剣にバックステップを考えると思う。バックステップをいれるとステップ位置が上がっちゃうから膝の痛みが改善するかは微妙なところだけど…。

とにかく膝を何とかしたいと思うだろうな。

ガソリンの補給をさぼったから足りなくなってきた。もう東名にのったし海老名で補給するしかない。

海老名SAで休憩。ここまでで400km以上は走った。さすがにぐったりする。膝がいてえ。あとまともに食べてないからカロリーが足りない。チョコを買って食べた。

ベンチで足を投げ出す。中年パリピ集団が目の前で騒いでる。肥満のパリピおじさんが燃え尽きてるボッチのおれをジロジロ見てくるけど、もうそんなこと気にしてらんない。虚無。

30分ぐらい休憩してガソリンを補給し再出発。

駐輪場に到着。MT-07はいったん自宅の駐輪場に保管。翌朝にYSPへ返す。

おつかれさまでした。

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